こんなことがありました!

出来事

授業づくりで学校をつくる -校内授業研修 3年 理科-

夏休みまであと数日ですが、質の高い授業づくりに向け、本校の教員の挑戦は続きます。今日は校内研修。職員が全員授業を参観しましたが、今回は、福島大学の研究者1名、三春小の教員3名も参加しての研修となりました。3月まで本校の職員だった教員も来てくれ、子どもたちとうれしい再会の時間もありました。

 

 

さて

3年理科 「こん虫の体を調べよう」の授業。

すでに、これまで調べてきたチョウの体が「頭・胸・腹の3つの部位に分かれており、胸から足が6本出ていること。」を知っている子どもたちです。

 

 

「これはどうかな??」教師が提示したのは、トンボとバッタ。

早速子どもの活動が始まります。

 

 

10分ほどで子どもの調べ学習は終わり。ここからは教師が引き取って子どもが調べたことをまとめていきます。

トンボもバッタも体のつくりはチョウと同じで、「頭・胸・腹の3つの部位に分かれており、胸から足が6本出ていること。」を確認した後、「これが昆虫という」ことを押さえます。

 

 

授業はまだ25分残っています。

さあ、ジャンプ。

これはどうかな?

教師が提示したのは、9種類の生き物。

「昆虫とそうでない生き物を分類してみましょう。」

子どもは待っていましたと言わんばかりにプリントに目をやり、学習を進めます。

 

 

黙々と図鑑を読み込む子。友達とささやき会いながら学んでいる子。子どもの学び方は様々です。

分らないことがあったら「ねぇ、教えて。」と言えること。これがとても大切。グループでの学び合いがとても上手になりました。3年生、学び上手な子ばかりです。

 

 

そして・・・・・さあ、困った!

あらかた同じように分類できている中で、ゲンゴロウは昆虫か昆虫でないか問題が勃発したのです。

 

 

教師がその問題を見逃さず引き取った上で子ども全体に投げかけます。

「さあ、どっち???」

学習を進めていく上で、今後の学びの方向付けをしていくために教師が仕組むことを「足場をかける」といいますが、「分らないことを全体で共有する」「困っていることを全体で共有する」ことは、最もハイレベルな上級の足場かけです。

 

子どもはさらに学んでいきます。最後は辞書まで持ち出す子ども。

ダンゴムシは「団子虫」と書くこと。カタツムリは貝の仲間など、面白い事実も分ってきました。

 

ところで

肝心の、ゲンゴロウ問題。

「足は6本だけど一番前の足は“かぎ爪”って書いてあるから。。。。」と足か爪かの問題にまで発展。

 

最後は、ビデオを見て決着。ゲンゴロウは昆虫!「図鑑にも水生昆虫って書いてあり爪も実は前足」ということで全員が納得し江授業は終わりました。

 

 

 

 

子どもの学び方が際立っていて参観した教員全員がびっくりしたもどころ満載の授業でした。すばらしい3年生です。