出来事
授業づくりで学校をつくる ー3年理科「音を出して調べよう」の授業からー
第一小学校では、授業づくりで学校をつくる取り組みを行っています。
17日は福島大学 宗形潤子さんが来校。本校3年生の理科「音を出して調べよう」の授業を参観しました。
宗形さんと本校の関わりは深く、毎年本校に来てくださって授業づくりに関して支援してもらっています。
この日は授業参観後、リフレクションと全体講話の時間も取ってもらいました。
さて授業。
この日の授業は、「(糸電話の実験を通して)音を伝えるものは、震えていることを理解する」ことができるようにすることがねらいです。
授業が始まると教師はグループにプリントを一枚ずつ配り、問いかけます。
「糸電話で話をしたとき、聞こえるのは何番?」
「え?どうなんだろう。調べてみたい。」子どもの心が動き出します。
写真を見ただけで、子どもの探究活動が始まっていることが分ります。
⑥はネズミにかじられて、糸が切れちゃっているので聞こえないことを全員で共有し、残るは①~⑤。おなじみのキャラクターですが、話ができるのは何番?そして話ができないのは何番?教師はあまり間をおかず、子どもに実験するよううながします。
さあ、実験してみよう!そして実際に聞こえるかどうか調べてみよう!
子どもは、プリントのつなぎ方に忠実に糸でんわで話をして「聞こえる」「聞こえない」を調べていきます。そして、きちんと調べたことを、忘れずに記録します。
実験終了!
記録をもとに教師は共有化を図りますが、子どもの聞こえ方はまちまち。
狭い空間での実験だったこと、条件の統一が難しかったことなど、様々な要因が考えられますが、先生は、さすがです。
子どもの実験結果で共有することを取り出し、子どもの考えを上手に導きながら、子どもが発表したりつぶやいたりしたときにでた「ぴんとはった」「振動」等の言葉を大事に
「ぴぃんとはった糸電話が一番聞こえる。音が振動を伝えている」とまとめていきます。
理科の実験はこれでおわりではありません。ピンと張った糸で音が伝わるのなら、糸じゃなく、例えば、銅線や針金、モールや木の枝など他の素材だったら音は伝わるのか。。。。一般化を図るため子どもに再度違う素材で実験をさせます。
「あーっ!聞こえるぅ(^_^)」
素材を変えても振動が伝われば音は伝わることを子どもは知りました。
楽しかったですね。
子どもの目が輝いていた授業でした。
子どもが帰ったと、授業のリフレクションを宗形さんを交えて実施しました。
最初にプリントを配布した時点で、子どもの探究活動は始まっていたこと
教師が共有化を図るのは苦労したかもしれないが、子どもの探究(実験)は実に細やかで忠実だった故のことであること
違う素材で実感をさせたことはとても大事だったこと
など、授業での子どもの様子から多くのことを教員も学びました。
授業は、音の伝わりを利用したおもちゃづくりへと発展するようです。
楽しみですね。(^_^)/
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