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出来事

授業づくりで学校をつくる ー教師が動き出す!1年 国語「ずうっと、ずっと、大すきだよ」の授業からー

第一小学校は、授業づくりで学校をつくる取り組みに挑戦しています。

先日、職員同士で「授業をみせてください」「いいですよ」という会話をしているのをききました。

校内研修をとおして、「子どもの学びから学び、自分の授業に生かす」取り組みは、ここに来て、自分たちで時間をつくりながら行うまでになってきました。

学校は子どもが学び合い育ち合う場であると同時に、教師も子どもから学び成長する場でなければなりません。

そして、こんな職員の姿が見られるようになってきた学校は、職員が変わり、授業が変わり、子どもが育つと確信しています。

 

 

 

 

 

今回紹介するのは、そうやって開いた1年 国語「ずうっと、ずっと、大すきだよ」(ハンス=ウィルヘルム作)の授業。

この物語は長く1年生の教科書に掲載されている文学作品です。

 

この作品のあらずじです。

ぼくと一緒に育った犬のエルフ。楽しい思い出がいっぱいあります。

時がたち、ぼくの背hぐんぐん伸びましたが、エルフはとしを取り、寝ていることが多くなります。やがてエルフは階段を上ることもできなくなりますが、ぼくは抱きかかえて部屋に連れて行き、寝る前に必ず「ずっと、大すきだよ」と話しかけて寝るのです。

ある朝、目を覚ますとエルフは死んでいました。家族は悲しみ、涙を流しながら庭に埋めたげます。そのときぼくは思います。この先どんな動物を飼っても「ずうっと、ずっと、大すきだよ」と言ってあげようと。

 

 

 

さて、授業。

子どもたちは声に出して読みます。単元の学習は始まったばかり。この先もっと読み込めば、物語が大好きになる子どもになることが想像できます。

言葉w大事に、ゆっくり味わって読むんだよ。。

 

 10分ほどたったころ、音読を一端やめさせた授業者は「頭に絵が思い浮かぶようにもう一度よみましょう」と声をかけます。

 

子どもは言葉をかみしめて読みます。

「どの部分が頭に絵としてでてきたかな?線を引きましょう」と先生。テキスト(文・ことば)と向き合い、物語に浸って・・・。時折自分の考えを確かめるように友だちにささやく様子もみられます。

 

 

 

 

 

さて、20分ほど時間がすぎました。先生がうながすと読み取ったことを子どもは語っていきます。

まず子どもが注目したのは「ゆめ」ということば。

 

 

子どもの発言をよく聞くと「それはここにこう書いてある」とかいう言葉が聞こえてきます。これは、子どもがテキストとつながっている証(あかし)です。

 

 

そしてまた、友達の発言を聞いて「そうなの?」とか「ぼくは、違う」とか言う言葉も聞こえてきます。

これは、聞いているから出てくる言葉で、友達とつながっているという証です。

 

 

 

 まだ一年生。ここまでできれば大じょうぶ。もっともっと楽しく学べるようになるはずです。

その様子からさらなる成長の予感を感じます。

 

 

 最後は自分の感想を書き、もう一度声に出して物語を読みます。

 

 

 

 

 

みどころいっぱいの授業。子どもの学びの様子と先生が子どもの学びを支え、授業を作っていく様子は見所いっぱい。そして、さらなる子どもの進化の可能性を感じた1時間でした。