こんなことがありました!

カテゴリ:学校

校舎落成を祝う会 代表児童の作文

 2011年3月11日、私は小学1年生でした。学校からの帰り道、家まであと50mの所まで来たときです。あの東日本大震災がおきました。その日を境に私たちの校舎も校庭も体育館も使えなくなってしまいました。

 それから並木仮設校舎で学校生活を送ることになりました。体育館やプールがなく不便だと感じることもありましたが、地域の方々や全国の方々からの応援や励ましをいただきながら先生方や友達と共に楽しく思い出の詰まった4年間を過ごすことができました。今日来てくださっているNAOTOさんが、大黒摩季さんと一小の応援ソングとして作って下さった「希望の歌」は私たちにとって大切でそして大好きな曲となっています。多くの先輩たちも「希望の歌」を歌い胸を張って卒業していきました。

 そして今年の8月、私たちの待ち望んでいた大黒町新校舎が完成しました。施設の整った、木のぬくもりを感じる新校舎はとても快適です。広い廊下や多目的スペース、読書テラス、桜水ホールなどでは、クラスや学年を越えてみんなが顔を合わせたり、声を掛け合うことが多くなりました。特設部活動も活発にできるようになりました。合唱部は練習に適した音楽室や桜水ホールで歌声をひびかせています。校庭では総合運動部が元気に体を動かしています。私の所属するマーチングバンド部は、マーチングのできる広い体育館を作っていただいたおかげで、思い切り練習ができるようになりました。このようにすばらしい校舎を作っていただいたことに心から感謝します。そして、これまで私たちを支えて応援してくださった全ての方々に感謝の気持ちを忘れてはいけないと改めて思いました。

 私たち6年生は卒業をひかえ、鼓笛や部活動の引き継ぎをしています。今まで先輩たちから受け継いできたことを後輩に伝える番となりました。創立144年を迎える一小は、新校舎で新たに歴史を刻んでいきます。私も残りわずかとなった小学校での思い出をこの校舎でたくさん作りたいと思います。