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シリーズ ほし宇宙開発研究所の挑戦5 -めざせ 光の国-

※ これは、理科授業の事前準備として、教材の開発を試行錯誤しながら取り組んでいる
理科担当教員の様子の記録です。
シリーズとして掲載していますので、バックナンバーも合わせてご覧ください。


本市と姉妹都市のウルトラマンのふるさと、M78星雲 光の国を目指してロケットを
飛ばそうと計画している ほし宇宙開発研究所ですが、
このたび改良したロケット“HOSHI 3号・4号”が完成、打ち上げ発射再実験を行いました。

日曜日、早朝。PTA有志の方と敷地内の除草をしていたときのこと、
藤棚の伸びたツルを切っていた所員が突然立ち上がりました。

「所長 あそこを見てください!!」



所員の指さすその先に、彼が・・・。光の国の所在を訪ねる絶好のチャンス到来・・・

というわけで、除草作業終了後、早速改良中のロケット HOSHI 3号を打ち上げることに。

前回の2号が厚手のプラスチック製の素材を使用し、軽量かつ丈夫なものへ変更したにもかかわらず、
残念な結果に終わってしまったことを受け、3号はさらにノーズを改良。
所長の自信作でありましたが・・・


・・・・・(-_-)


あまりにも凝ったつくりにしてしまったために、燃料の水漏れが発生!飛びません!発射すらできません。

はやくしないと、彼が去って行ってしまう・・・・ならば!ということで、4号を急遽作成。

4号は余計なものを一切そぎ落としたいわば「そのまんまペットボトル号」


4号発射  びゅーん! 
あ、これも飛ばない・・・ちーん


さほど飛距離を伸ばせず、校庭に転がった HOSHI4号を拾いながら
「なぜ?なぜ飛ばないんだ?」と自問する所長がいました。



今回の打ち上げ実験で分かったこと、それは、シンプルすぎてもダメ、凝りすぎてもダメということ。
そして、「適度な重みのあるそれでいて丈夫で頑丈なノーズはやっぱり必要」ということ。


実は、所員は所長に進言したくています。・・・最初の1号が一番飛んでいるという事実!
でも所員は言えずにいます。それは、所長が前へ前へと試行錯誤を繰り返しながら
光の国めざしての挑戦を続けているからです。

「また、1.5リットルのサイダーを飲むところからか・・・。」と所長は寂しそうにいいました。

11月。彼は授業研究会の中で子どもと一緒にこのロケットを飛ばします。
はるか光の国まで届かんばかりの勢いで飛んでいくロケットと
それを歓喜の中で見つめる子どもの姿が現実のものとなるよう、
宇宙開発研究所員一同 願ってやみません。



「はやくおいで。まってるよ。」
はるか、上空から、あの彼の声がまたきこえてきました・・・・。

がんばれ!所長!




しゅわっち。