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夏季休業第30日~第2学期まで6日~

 令和3年8月18日(水曜日)県民の皆様への知事メッセージが届きました。
 全国においては、1日当たりの新規感染者数が初めて2万人を超え、各地域においても、連日過去最多を更新するなど、未だかつてないペースで感染拡大が広がっており、日本全国が、正に「第5波」の真っ只中にあります。

 感染力が強いデルタ株が猛威をふるい、感染の急拡大が続いていることから、政府は、昨日(8月17日)、これまでの6都府県の緊急事態宣言地域に、茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡の7府県を追加するとともに、まん延防止等重点措置地域に、新たに10県を追加し、期間については、いずれも8月20日から9月12日までとされました。また、これに合わせて、8月31日までとなっている6都府県の緊急事態宣言と、本県を含む6道県の重点措置の期限も9月12日に延長されたところです。

 本県においては、8月11日に新規感染者数が230人と過去最多を記録し、連日のように100人前後の新規感染者が確認されるなど、8月の累計感染者数は、既に1,700人を超え、月別で最も多かった5月の約2.5倍のペースで感染が拡大しています。

 これにより、「病床使用率」、「人口10万人当たりの療養者数」及び「人口10万人当たりの1週間の新規陽性者数」はステージ4、「入院率」、「重症者の病床使用率」及び「PCR陽性率」がステージ3の水準になるなど、感染状況を示す各種指標は悪化の一途をたどっています。

 特に「病床使用率」については、極めて深刻な状況にあることから、即応病床を増床し、入院体制の強化を図ったところです。しかし、未だステージ4の状況が続いており、8月11日以降は「入院率」も40%を切るなど、医療提供体制の危機的な状況が続いています。

 こうした状況を踏まえ、県では、非常事態宣言を発出し、8月8日から8月31日までの間、いわき市における「まん延防止等重点措置」を実施するとともに、全県を対象に「外出自粛」及び「酒類を提供する飲食店等の営業時間短縮」を要請しているところです。これを昨日の政府本部会議の決定を踏まえ、いわき市に対して講じている「まん延防止等重点措置」の内容を改定し、8月20日から適用するとともに、期間は9月12日までといたします。

 なお、いわき市を除く「まん延防止等重点措置」及び県独自の集中対策の期間及び区域については、今後の感染状況を見極めた上で、来週の本部員会議で正式に決定したいと考えています。

 そこで、県民の皆様への改めてのお願いです。
 まず、いわき市においては、夜8時以降の飲食店等の利用は控えてください。
 さらに、今回、いわき市における重点措置に新たに追加する内容として、いわき市の皆様に強くお願いします。混雑している場所等への外出を厳に控えてください。 
 また、県内全域において、不要不急の外出は自粛していただくとともに、旅行・帰省等、特に県境を越えるものについては、原則中止してください。
 路上や公園といった屋外における集団での飲食・飲酒など、感染リスクの高い行動は控えてください。
 「人と人との距離の確保」「マスクの着用」「手指消毒」など基本的な感染対策を、改めて徹底するようお願いします。 

 次に、飲食店等の皆様へのお願いです。
 いわき市の飲食店等については、午後8時から翌日午前5時までの営業自粛とともに、酒類の提供を終日自粛していただくようお願いいたします。
 また、いわき市以外の県全域において、酒類の提供や接待を伴う飲食店等の皆様に対し、午後8時から翌日午前5時までの営業自粛をお願いします。
 次に、いわき市における、大規模な集客施設など飲食店以外の事業者の皆様には、営業時間を午後8時までとするようお願いします。
 また、店舗や施設における感染防止対策の徹底をお願いします。
 さらに、今回、いわき市における重点措置に新たに追加する内容です。
 大規模な商業施設の管理者等の皆様には、入場者が密集しないよう、入場者の整理・誘導、また、入場者の人数管理や人数制限等の対策を実施するようお願いします。
 なお、今回のいわき市における「まん延防止等重点措置」の延長に伴い、営業時間の短縮要請に御協力いただいた対象施設の事業者の皆様に対し、協力金を支給いたします。

 次に、イベント等を開催する事業者の皆様へのお願いです。
 イベント等の開催に当たっては、業種別ガイドラインを遵守し、感染防止対策の徹底をお願いします。
 また、広域の移動を伴うイベント等を開催する場合は、事前に県に相談してください。

 次に、全ての事業者の皆様へのお願いです。
 職場内の感染防止対策を改めて徹底してください。
 また、テレワーク、オンライン会議などによる人と人との接触機会の低減、出張や会議等を減らすなど外出機会の低減に御協力ください。

 次に、大学や学校等へのお願いです。
 大学、専門学校の管理者の皆様におかれましては、感染防止対策が徹底できないサークル活動や大人数での懇親会などを控えるよう、学生への注意喚起の徹底をお願いします。

 次に、小・中・高等学校の皆様へのお願いです。
 小・中・高等学校の管理者の皆様におかれましては、感染リスクの高い学習活動や宿泊を伴う学校行事等の停止、他校との合同練習や練習試合の中止など、感染拡大防止の徹底をお願いします。

 次に、医療機関、高齢者施設等の管理者の皆様におかれましては、感染防止対策に見落としがないか、再度、御確認をお願いします。

 今、本県の感染状況は極めて深刻な状況にあります。

 新規感染者数や病床数の逼迫率など、さまざまな数値がありますが、その背景には、一人一人の患者さんがおられる、それに懸命に対応されている医療従事者の方がおられる、さらに濃厚接触となった御家族や職場の方がおられる。こういった点について、県民の皆様一人一人が思いを一つにしていただきたいと思います。

 また、我々を取り囲む環境が、より厳しい状況になっています。それが近県の状況です。

 つい先日まで緊急事態宣言は首都圏でした。その首都圏の影響を本県も受け続けてきましたが、いよいよ北関東の3県が緊急事態宣言に追加され、さらに宮城県もまん延防止等重点措置の適用県になりました。まさに福島県を取り巻く地域が同じように厳しい状況であり、本県においては、地理的にみてもこれからも影響を受けることになります。

 こういう状況にあって、県民の皆様、事業者の皆様、お願いしたいことは、いわき市においては、まん延防止等重点措置を、全県的には、県独自の集中対策を徹底して守っていただきたい。このことによって、感染の急拡大は、必ず抑えることができます。

 本来であれば、まん延防止等重点措置も県の集中対策も今月いっぱいが期限でありましたが、いわき市においては既に来月12日までお願いをせざる得ない状況にあります。

 何とか、他の地域については、今月いっぱいで終えることができるようにするためにも、まん延防止等重点措置、県の集中対策にぜひ理解をしたうえで、積極的に取り組んでいただき、そのことが福島県にとって極めて重要であることを改めて県民の皆様へお伝えしたいと思います。