こんなことがありました!

一学期に紹介できなかったこと④ ー4年 社会科 「水はどこから(下水道出前講座)(6.29)」の授業から」ー

第一小学校の児童の皆さん、夏休みは楽しくすごせていますか?

さて、

夏期休業期間中は、一学期中のできごとでHPで紹介できなかったことを紹介していきます。今回は4年 社会科 下水道出前講座の授業の様子です。

 

4年 社会科 「水はどこから」の学習では、わたしたちの手元に水が届くまで、そして使われた水の行方について学習します。

以下は、使用した水がその後どうなるのかを学ぶために開いた「下水道出前講座」の授業の様子です。講師は、浄化センター職員の方です。なお、授業は各クラスごと、3回に分けて実施しています。

 

 

使った水はどうなるの?

そんな疑問からスタートした出前講座。

講師の先生から、使った水は下水道を伝って、最終的に浄化センター(下水処理場)に集められ、きれいな水に処理されたのち、川に返されることを知らされます。

 

そして、「きれいな水にするのには、大きな汚れを沈殿させて取り除いた後、“微生物”の力を借りてきれにする」ということを聞かされ、子どもはびっくり。

「微生物って本当にいるの??」

ならばと言うことで、講師の先生が処理前の水を顕微鏡で見せてくれます。

「あ!いた!なんかもぞもぞ動いている!」

「そう、これが微生物です。小さいので顕微鏡でしか見ることができませんが、下水道を伝ってきた水は最終的にこの微生物に汚れを食べてもらってきれいにし、川に戻すようにしてます。微生物はいろいろな種類がいて、ざっと30種類います。」と講師の先生。

「微生物、すごいなぁ。。。。」

小さな生き物の偉大な力に子どもはまたびっくり。

 

 

 

「次は、浄化センターで水がどれぐらいきれにされるのかしらべよう。」

講師の先生は、パックテストと調べる水を準備してくれました。

水の汚れは“COD”という指標で表示されます。水の中にどのぐらい有機物(汚れ)があるのかを示す指標で、汚れがひどければひどいほど数値は高くなります。

 

講師の先生が準備した「水」は次の6つ

① 浄化センターに入ってきた水

② 浄化センターできれいにされ、放出される水

③ みそしる

④ 透明なジュース

⑤ 水道水

⑥ (釈迦堂)川の水

 

 

 

 

 さあ、パックテストで調べて、きれいな順に並べてみよう。

 

 

 

皆さんは、どの順だか分りますか?

 

結果は、きれいな順に

⑤ 水道水

② 浄化センターできれにされ、放出される水

⑥ (釈迦堂)川の水

① 浄化センターに入ってきた水

④ 透明なジュース  ③ みそしる  ※ ③、④同着

です。

透明なジュースやみそしるは食べ物(飲み物)ではありますが、パックテストは水の中の有機物を測定して汚れを調べるものであることから、実験では「汚れた水」となってしまいます。大丈夫ですので安心ください。

 

結果から分るとおり、下水はみちがえるほどきれいにされています。

「のむ気になればのめますよ。」

と、講師の先生。さすがに大丈夫と言われても勇気がわきません。。。。

でも、

「下水として浄化センターに入ってきた水は、水道水にほぼ近いぐらいきれいにされ川に放出される。」ということですよね。

 

子どもはまたびっくりです。

 

講師の先生から、

「皆さんは、トイレから流される水は、汚いって思うかもしれませんが、水をきれにする上で、人から出たものが混じるトイレの水はそんなに汚いわけではなく、むしろ、油や洗剤が混じっている台所やお風呂の水の方がきれいにする上ではやっかいです。」

という話もありました。

 

なるほど。。。。

水は、様々な工夫と努力によってわたしたちの元に届き、自然に還っていくんですね。そして、姿を変えながら地球を巡っているんですね。

 

 

たくさんのことを学んだ子どもたちです。

浄化センター職員の皆様、ありがとうございました。