こんなことがありました!

授業づくりで学校をつくる ー5年 算数「くらべかたを考えよう」の授業からー

 

第一小学校は、授業づくりで学校をつくる取り組みを職員一丸となって推進しています。

今回は 5年 算数「比べ方を考えよう」の授業を紹介します。

 

いよいよ内容が難しくなってきた高学年の算数。この単元は「二つの数量の関係について、割合を用いた比べ方や百分率の表し方などを理解し、割合を用いて比べたり割合や百分率を求めたりすることができるようにする」ことがねらいです。

 

 

お題はこちら。

 

 45,000円のカメラをAの店では20%引きで、Bの店では8000円引きで売っています。どちらの店の方が何円安いですか?

 

授業が始まり、授業者はごく簡単に問題を説明。

 

 

できるかな?

子どもたちは早速問題に取りかかります。

 

 

 

 

 

授業での子どもたちの様子から気付いたことがあります。

それはこの学級の子どもたちが、お互いに「一人も一人になっていない」ということ。

もちろん、問題の解決にあたっては、一人一人が夢中になってとり組むのですが、分からなくなってしまったとき、できた答えを確認したいとき、必ずグループの誰かが寄り添うのです。

 

その合図の言葉が「ねぇねぇ、教えて」とか「どうやるの?」とか 「ここから先がわかんない」と・・・あるいは、「答えあってるか確かめさせて」なんて声も聞こえてくるのです。

学び会うときは“探索的な会話”が重要で、その会話の第一声としてこういう言葉が自然と聞こえてくる学級に5年生は大きく育ちました。

だから、参観している職員もとても居心地よく授業を参観できるのです。

 

 

すごいですね。5年生。

 

 

 

20分ほどで、解く時間は終わり。

答えを確かめていきます。

 

 

 

ここでも驚かされたことがあります。

一人の子どもを授業者が指名すると、指名された子どもは前へ行って黒板を使いながら説明を始めるのですが、それを聞いている子どもたちの姿が真剣そのものなのです。だれひとり参加していない子どもがいないのです。

 

そして、授業者は・・・・

あれ???

授業者は参観者の中に混じって子どもの様子をじっと見守っています。

なんと、発表する子どもの会話は直接聞いている子どもへと伝わり、自分たちでつながりながら授業を進めているのです。

 

こんな、成長したこの学級の子どもの様子を参観者一同、驚きと賞賛の気持ちで見みていました。

 

 

 

確かめが終わったところで。。。先生がとびきりの問題を出しました。

「おまたせしました。ジャンプ問題です。」

難しい問題に挑戦することって、子どもたちにとって決していやなことではなく、むしろ挑戦する楽しさの方が勝っているのでしょう。みんなニコニコです。

 

 

お題はこちら。

 

 2,400円の2割増しと、4,000円の □% 引きは同じ金額です。□ に当てはまる数字は何でしょう。

 

 

プリントが配られるやいなや子どもたちは問題に飛びつきます。

今度もできるかな?

 

考えるのは自分。でも、確かめたいとき、困ったときはまず友達に聞いてみよう。そして、一緒に考えてもらおう。

 

 

 

もうちょっと時間がほしかった子もいたようですが残念。ここで終了。

 ジャンプの問題の考え方と答え合わせは、つぎの時間に持ち越しとなってしまいましたが、子どもの飛躍的な成長とそれを支え続けてきた授業者(担任)のがんばりを感じ取った1時間でした。

 

 

 

 まだまだ伸びるぞ 5年生。

たった1時間の授業。でもそれは日々の積み重ねがあっての1時間です。

5年生の限りない、さらなる飛躍の可能性を感じています。