こんなことがありました!

授業づくりで学校をつくる ー4年 算数「分数をくわしくしらべよう」の授業からー

第一小学校では、授業づくりで学校をつくる取り組みを行っています。

16日は4年生の算数「分数をくわしく調べよう」の授業を職員全員で参観しました。

 

本校の授業への取り組みは、市内外から注目されており、最近多くの来校者がきています。この研修会には市教育委員会、研修センター指導主事も来校し、授業を参観していきました。

 

さて授業。

この日の授業は、「(繰り下がりのある)帯分数-帯分数のの計算にしかたを理解し、できるようにすること」ことががねらいです。

 

授業が始まると教師は早速今日の問題を提示します。

 

「4と1/5-2と4/5を計算しよう」

約3分弱で話を済ませ、子どもたちは問題と向き合います。

できるだけ早く活動にはいることは「え?どうなんだろう。はやく解決したい。」と子どもたちが意欲を持続させて学ぶ秘訣です。

 

子どもの心が動き出します。最初は問題と向き合って静かにスタート。「誰と話さず問題と向き合う」・・・。これもしつんたあい授業ではよく見られる光景です。

 

 3分ほど経ったとき、子どもたちがひそひそと話し合い出しました。

「ねぇ、できた?わかった?」

「どうやるの?」

友だち同士で支え合うこと、学び合うこと。この一年間、この姿を大切にしながら授業づくりをしてきたので子どもは

 すっかり学び上手になりました。

 

授業がスタートして17分。

授業者は、ほぼすべての子どもができたと判断し、「みんなで考えてみましょう」と子どもたちに話します。

 

さて、計算の仕方について。大きくは二つの計算の仕方が出てきました。

1 帯分数を仮分数にして計算する

 ・4と1/5-2と4/5 → 21/5-14/5

2 整数を分数に繰り下げて計算する

 ・ 4と1/5を3と6/5にする。そして3と6/5-2と4/5として計算をする

 

ここまでで26分。この段階で、授業のねらいはほぼ達成。さあ、ここからの20分はチャレンジ問題。子どもが大好きで楽しみにしている時間です。

探究と協同による学びが必要になってくるこの問題を解く時間を、どの教科、どの時間でも本校ではとても大切にしてきました。そして、その結果、子どもの力はめきめきと伸びています。

 

今日の問題はこれ。

Aくんの家から学校までの通学路の距離は1と1/7㎞。今日は下校時に学校と4/7㎞の距離にある学習塾によります。学習塾と家までの距離は6/7㎞です。今日の下校はいつもより何㎞多く歩きましたか?

 

 

さあ、解いてみよう!!

写真を見ただけで、子どもの探究活動が始まっていることが分ります。そして、問題に取り組む姿も夢中になっていること、とても意欲的であることがわかります。

20分弱の時間で、この問題を解くことができたのは全体の2/3程度。ひととおり、

授業者が簡単に答え合わせをしましたが、ある子から「(下の写真の〇のように)図にかくとわかりやすい」と言う話が出ました。

解くときのコツもみんなで共有し合えました。子どもたちとてもすばらしいです。

 

 

参観した職員も、子どもたちの学びの姿に感心することしきりでした。

 

 

4年生のみなさん、もうすぐ5年生です。りっぱな5年生になれそうですね(^_^)/