西袋中 最新情報サイト

令和2年12月16日(水) 県民の皆様への知事メッセージが届きました。

令和2年12月16日(水) 県民の皆様への知事メッセージ
 はじめに、医師や看護師、病院スタッフの皆様、そして感染症対策に携わる保健所や臨床検査技師の方々など、最前線で懸命に対応していただいている関係の皆様に、深く敬意と感謝の意を表します。また、感染拡大の防止に向けて様々な御協力を頂いている県民の皆様、事業者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
 全国的に、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況が続いており、特に、大都市圏及びその周辺地域において、連日、多数の感染者が確認されています。先週12日には、全国で一日当たりの感染者数が初めて3,000名を超え、重症者数も日に日に増加しています。
 本県においても、今月に入ってからクラスターが相次いで発生しており、昨日は一日当たりでは最多となる28名の感染が確認されるなど、県内の感染者数の合計は、半月で157名となっています。既に、これまでで最多だった10月(135名)を上回り、2倍以上のスピードで感染が拡大しています。
 感染者の増加に伴い、入院者数も増加しており、福島県の感染のステージは、「感染者の漸増及び医療提供体制への負荷が蓄積する段階」であるステージ2に入りました。確保病床数に対する利用率は25%を超えています。医療提供体制の負荷が急激に増大しており、特に県北地域は厳しい状況となっています。
 これまで陽性となった方については、原則入院としていたところですが、こうした現在の状況を踏まえ、無症状や軽症の若い方等については、診断の上、医師の判断により入院治療が不要とされた場合、速やかに宿泊療養施設を利用していただけるよう、宿泊療養施設の段階的な活用を図っていくことといたします。感染された方の症状に応じて、医療機関や宿泊療養施設を適切に活用していくことで、県民の皆様に安心していただける体制を確保していきます。
 これ以上の感染拡大を防ぐためには、私たち一人一人が、感染のステージが一段階悪化したことを認識し、いつどこで感染が拡大してもおかしくないという強い危機感を持って、感染対策に当たっていかなければなりません。

 新型コロナウイルスとの闘いは今後も続きます。対策疲れや気の緩みから基本的な感染防止対策を怠ってしまうと、感染が一気に拡大することも懸念されます。家庭や職場内において、「新しい生活様式」の継続と併せて、適切な換気や湿度の確保など、冬場の感染防止対策を徹底していくことが重要です。
 県民の皆様におかれては、全国で感染が拡大している状況を踏まえ、特に感染リスクが高い地域に移動する場合には、その必要性を慎重に判断していただくとともに、移動先においては、3密や大声を出す場面、会食や宴会などの感染の広がりが見られるような場所への訪問は控えていただくようお願いします。また、接触確認アプリの活用や移動後2週間の行動歴の記録など、感染拡大を防ぐための対応をお願いします。
 特に、これから人の動きが増える年末年始を迎えるに当たり、皆様に3つお願いをいたします。
 一点目は、会食についてであります。12日に福島市で確認されたクラスターは、大人数で長時間に及ぶ飲食やマスクなしでの会話等が感染拡大の要因であると考えられます。忘年会や新年会等は、なるべく普段から一緒にいる人と、少人数・短時間で開催していただくようお願いします。また、ガイドラインを遵守しているお店を選ぶ、座席の配置は正面や真横を避けて斜め向かいにする、会話する際は必ずマスクを着用するなど、感染防止対策の徹底をお願いします。
 二点目は、帰省についてであります。帰省する場合には、3密回避を含め、基本的な感染防止策を徹底するとともに、特に大人数の会食を控えるなど、高齢者等への感染につながらないよう注意をお願いします。そうした対応が難しいと判断される場合は、帰省について慎重に検討していただくようお願いします。帰省する場合は、年末年始の休暇を分散して取得するなど、混雑する時期を出来るだけ避けていただくようお願いします。発熱等の症状がある場合には、帰省や移動を控えていただくようお願いします。
 三点目は、初詣や各種イベント等への外出についてであります。外出の際は、移動先の自治体等が出している情報により、感染状況の確認をお願いします。初詣については、混雑する時期を避けていただくようお願いします。また、3密や感染防止対策が徹底されていない施設は避け、マスクの着用などの感染防止対策を徹底していただくようお願いします。
 「ウィズコロナ」の状況の中、今後も県内で感染者が発生することは避けられません。県民の皆様には、感染された方やその御家族、医療や感染症対策に携わる方々に対して、温かい気持ちで接していただきますようお願いします。また、差別や誹謗中傷は絶対になさらないよう、重ねてお願いをいたします。