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令和2年12月11日(金) 県民の皆様への知事メッセージが届きました。

 報道によりますと、福島県では、最近の県内の感染状況の広がりにより、確保している病床のひっ迫度が増しているとして、県内の感染状況が政府の分科会が示す4段階のうち、「ステージ2」にあたるという判断を初めて示しました。今後も、医療提供機関に負担をかけないように感染予防対策に努めていきましょう。

 

 令和2年12月11日(金) 県民の皆様への知事メッセージ
 はじめに、医師や看護師、病院スタッフの皆様、そして感染症対策に携わる保健所や臨床検査技師の方々など、最前線で懸命に対応していただいている関係の皆様に、深く敬意と感謝の意を表します。また、感染拡大の防止に向けて様々な御協力を頂いている県民の皆様、事業者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

 全国における新型コロナウイルスの感染状況については、昨日、一日当たりではこれまでで最多となる2,900名以上の新規感染者が確認されました。大阪府や北海道旭川市においては、医療体制がひっ迫し、看護師の派遣を自衛隊に要請するなど、非常に厳しい状況となっています。
 県内においても、今月、福島市内の飲食店でクラスターが発生しました。また、この飲食店の利用者が勤務する福島市内の会社においても、クラスターが発生しており、2つのクラスターに関連する感染者数は40名に及んでいます。
 このため、福島市においては、クラスターが発生した地域の飲食店等を対象にPCR検査を実施することとしました。対象となる飲食店の皆様には、これ以上の感染拡大を防ぐため、検査への積極的な御協力をお願いします。
 福島市による検査は大規模なものとなることが予想されますが、これを速やかに実施し、必要な対策を講じていくことが、感染拡大を食い止めるための前提となります。県としても、福島市での検査等がスムーズに実施できるよう、市と連携しながら、必要な支援をしっかりと行ってまいります。
 また、引き続き、福島市に保健師等を派遣して、入院調整や疫学調査を支援するとともに、今後は、「感染防止対策取組ステッカー」を配布している飲食店等について、市と共同で現地調査を実施するなど、関係機関と緊密に連携しながら、感染拡大防止に全力で取り組んでまいります。
 今月に入って既に本県の感染者数の合計は81名となっており、感染拡大のスピードは、これまでで最多だった10月(135名)を大きく上回っています。特に昨日は、一日当たりで最多となる17名の感染が確認されました。新型コロナウイルスとの闘いはまだまだ続きます。対策疲れや気の緩みから基本的な感染防止対策を怠ってしまうと、人の往来が多くなる年末年始に向けて、感染が一気に拡大することも懸念されます。いつどこで感染が拡大してもおかしくないという、強い危機感を持って、感染対策に当たっていかなければなりません。

 こうした状況を踏まえ、皆様に3つお願いをいたします。
 一点目は、感染が拡大している地域との往来についてであります。現在、特に、札幌市や大阪市、名古屋市、東京都等において、感染が拡大しています。こうした地域へ移動する場合には、移動の必要性を慎重に判断していただくとともに、移動先においては、感染防止対策の徹底に加え、3密や大声を出す場面を避ける、会食や宴会は控えるなど、自分自身の身を守る慎重な行動をお願いします。
 また、こうした地域からお戻りになった後は、体調の変化に、より一層注意していただくとともに、家庭内におけるマスク着用などにも気を配っていただくようお願いします。体調が悪い時には、速やかにかかりつけ医や「受診・相談センター」へ連絡していただくようお願いします。
 二点目は、これから年末年始に向けて、会食をされる機会が増えてくると思いますが、感染リスクが高まる「5つの場面」を出来るだけ避けるとともに、少人数・短時間で、会話をする時はなるべくマスクを着用するなど、「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」に気を配っていただくようお願いします。
事業者の皆様におかれては、今回の飲食店におけるクラスターの発生も踏まえ、マスク着用や換気を始め、業種ごとのガイドラインに基づく感染防止対策を徹底していただくよう、改めてお願いします。
 三点目は、「新しい生活様式」の継続と併せて、家庭や職場内において、室温に注意しながら窓を開けて換気を行うこと、適度な湿度を保つことなどに取り組んでいただくようお願いします。
 「ウィズコロナ」の状況の中、今後も県内で感染者が発生することは避けられません。県民の皆様には、感染された方やその御家族、医療や感染症対策に携わる方々に対して、温かい気持ちで接していただきますようお願いします。また、差別や誹謗中傷は絶対になさらないよう、重ねてお願いをいたします。