西袋中 最新情報サイト

お知らせ 令和2年12月3日(木) 県民の皆様への知事メッセージが届きました。

 はじめに、医師や看護師、病院スタッフの皆様、そして感染症対策に携わる保健所や臨床検査技師の方々など、最前線で懸命に対応していただいている関係の皆様に、深く敬意と感謝の意を表します。また、感染拡大の防止に向けて様々な御協力を頂いている県民の皆様、事業者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

 全国各地で、新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。先月28日には、一日当たりではこれまでで最多の2,600名を超える感染者が確認されました。特に、北海道や首都圏、関西圏、中部圏の一部の地域において感染者数が増加しており、医療提供体制への深刻な影響が懸念されています。政府においては、11月下旬から12月17日までの3週間を、これ以上の感染拡大を防ぐ上で極めて重要な期間であるとして、感染防止への一層の協力を呼び掛けています。
 一方、県内においては、先月、113名の感染が確認され、10月(135名)に続いて、2か月連続で100名を超えました。このうち、重症化リスクの高い70代以上の方の割合は、10月の12%から  11月は23%と、約2倍に増えています。現在、大規模な感染拡大は抑えられている状況にあるものの、今月に入ってから既に8名の感染が確認されています。県内においても、いつどこでクラスターが発生してもおかしくない、感染が大規模に拡大する可能性が十分にあるということを強く認識して、感染対策に当たっていかなければなりません。

 こうした状況を踏まえ、県民の皆様に3つお願いをいたします。
 一点目は、感染が拡大している地域との往来についてであります。8月から10月にかけて、県内で感染者が増加した際の主な感染経路を分析した結果、県外に由来する感染が家庭や職場内に広がったものと考えられます。現在、札幌市や大阪市、名古屋市、東京都など、大都市で感染が急増していることから、こうした地域へ移動する場合には、移動の必要性を慎重に判断していただくとともに、移動先においては、感染防止対策の徹底に加え、3密や大声を出す場面を避ける、会食や宴会は控えるなど、自分自身の身を守る慎重な行動をお願いします。
 また、こうした地域からお戻りになった後は、体調の変化に特に注意いただくとともに、家庭内におけるマスク着用などにも気を配っていただくようお願いします。体調が悪い時には、速やかにかかりつけ医や「受診・相談センター」へ連絡していただくようお願いします。
 二点目は、これから年末年始に向けて、会食をされる機会が増えてくると思いますが、感染リスクが高まる「5つの場面」を出来るだけ避け、「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」に気を配っていただくようお願いします。
 三点目は、「新しい生活様式」の継続と併せて、家庭や職場内において、室温に注意しながら窓を開けて換気を行うこと、適度な湿度を保つことなどに取り組んでいただくようお願いします。

 「ウィズコロナ」の状況の中、今後も県内で感染者が発生することは避けられません。誰もが新型コロナウイルスに感染する可能性があります。感染した方は、心身ともに大変辛い思いをされます。また、御家族や職場の皆様、医療従事者や感染症対策に携わる関係の皆様も、それぞれに不安や心配を抱えておられます。県民の皆様には、こうした方々に対して、温かい気持ちで接していただきますようお願いします。また、差別や誹謗中傷は絶対になさらないよう、重ねてお願いをいたします。