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にっこり 令和3年2月12日(金) 県民の皆様への知事メッセージが届きました。

令和3年2月12日(金) 県民の皆様への知事メッセージ

 はじめに、医師や看護師、病院スタッフの皆様、そして、感染症対策に携わる保健所や臨床検査技師の方々など、県民の命と健康を守るために、昼夜を問わず最前線で懸命に御対応いただいている関係の皆様に、深く敬意と感謝の意を表します。また、感染拡大の防止に向けて、様々な御協力を頂いている県民の皆様、事業者の皆様に心から感謝を申し上げます。

 先月、県内の感染状況がステージ3相当まで悪化したことを踏まえ、1月13日から2月7日までの間を「福島県新型コロナウイルス緊急対策期間」として、県民の皆様、事業者の皆様に対し、不要不急の外出の自粛と、酒類を提供する飲食店等における営業時間の短縮を要請してまいりました。要請した時点においては、人口10万人当たりの療養者数と直近1週間の感染者数の2つの指標がステージ3に該当していました。また、病床のひっ迫度合いを表す病床利用率については、60%を超えるステージ4の水準で、本県の医療提供体制は危機的な状況にありました。
 その後、緊急対策の効果が現れ、新規感染者数や病床利用率は、着実に減少傾向に転じていますが、今後、安定して医療を提供できる状態を継続できるようになるか、しっかりと見極めるため、先週2月4日の本部員会議において、2月14日まで緊急対策期間を延長いたしました。
 この間、一昨日の10日に、会津地方の医療機関でクラスターが発生しましたが、県では、速やかに職員を派遣するとともに、県立医科大学の支援を受けながら、クラスターの早期収束に向けて取り組んでいるところです。

 一方、県民の皆様、事業者の皆様の御協力により、感染状況を表す指標は改善されつつあり、昨日11日時点の病床利用率は、27.5%となっています。
 現時点においては、病床全体の利用率と重症者用病床の利用率の2つの指標がステージ3に該当していますが、いずれも改善傾向にあります。特に、病床全体の利用率については、ステージ3の目安25%から50%のうち、下限値である25%に近い低い水準にあり、1か月前と比べて大きく改善しています。
 こうした指標の推移や新規感染者数の減少傾向等を総合的に勘案した結果、福島県の感染状況はステージ2相当まで改善したものと判断し、2月14日をもって緊急対策期間を終了することといたします。
 1月13日から約1か月間にわたり、皆様には大変な御不便・御苦労をお掛けいたしました。この間の皆様お一人お一人の御理解と御協力に心から感謝を申し上げます。また、患者さんの受け入れや病床の確保に御協力を頂いている多くの医療機関の皆様に、改めて厚く御礼を申し上げます。

 緊急対策により、感染状況を判断する指標は改善されつつありますが、今後も感染の再拡大を防ぎ、この水準を可能な限り低く維持していくことが重要です。 
 今回、緊急対策期間を終了することとしましたが、感染症対策が終わる訳ではありません。県内ではこれまで、クラスターの発生により、感染者数が急増し、病床ひっ迫の主な要因となってきました。今週も、会津地方で新たなクラスターが確認されています。ここで気を緩めてしまって、再び感染が拡大することになれば、医療提供体制に大きな負荷が掛かり、安定して医療を提供することができなくなるおそれがあります。
 このため、2月15日から3月31日までの間、クラスターの未然防止にポイントを絞った重点的な対策を実施してまいります。県民の皆様、事業者の皆様には、引き続き、御不便・御苦労をお掛けしますが、御協力をお願いします。
 初めに、県民の皆様へのお願いです。これまで、県内で感染が拡大した局面を分析すると、県外に由来する感染が、十分な感染対策をとっていない飲食の場などを通じて広がったものと考えられます。そのため、緊急事態宣言の対象地域を始めとする感染拡大地域との不要不急の往来の自粛をお願いします。また、感染対策が徹底されていない接待を伴う飲食店や酒類の提供を行う飲食店等の利用は控えていただくようお願いします。併せて、県民の皆様におかれては、引き続き、感染リスクが高まる「5つの場面」を意識して、慎重な行動をお願いします。
 次に、施設管理者及び事業者の皆様へのお願いです。昨年12月以降、県内では、医療施設や福祉施設で多くのクラスターが発生しています。重症化リスクの高い高齢の方や既往症をお持ちの方への感染を防ぐため、高齢者施設や障がい者施設におかれては、感染防止対策の再確認とチェックリストに基づく自主点検を行っていただくようお願いします。
 また、これまでに発生したクラスターを見てみますと、若い方々にメッセージがうまく伝わっていないのではないかと感じています。このため、大学や専門学校におかれては、大人数での飲み会や、感染防止対策が徹底できないサークル活動、緊急事態宣言の対象地域を始めとする感染拡大地域への旅行や帰省など、感染リスクの高い行動を控えていただくよう、学生の皆様に対する注意喚起の徹底をお願いします。新型感染症の後遺症が若い方々にも見られるという報道も拝見しています。若い方々の行動変容に向けた、注意喚起について御協力をお願いします。
 引き続き、飲食店等におかれては、業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策の徹底をお願いします。
 これまでの皆様の取組と御努力の成果をより確かなものとし、命と健康、そして、医療を守るため、皆様お一人お一人の御理解と御協力を重ねてお願いいたします。

 最後に、地域経済の維持・再生についてであります。現在、一時停止している飲食店応援前払利用券事業と宿泊施設の県民割については、感染状況を踏まえつつ段階的に再開することとし、感染防止対策の徹底を前提としながら、地域経済の維持・再生を図ってまいります。

 「ウィズコロナ」の状況の中、今後も県内で感染者が発生することは避けられません。県民の皆様には、感染された方やその御家族、医療や感染症対策に携わる方々に対して、温かい気持ちで接していただきますようお願いします。また、差別や誹謗中傷は絶対になさらないよう、重ねてお願いをいたします。