メディアコントロールの効果について
先月13日(金)から19日(木)まで、期末テスト前の一週間、ご家庭で「メディアコントロールチャレンジ」に取り組んでいただき、ありがとうございました。お忙しい中、毎日お子さんのメディア利用の様子をチェックしていただいたり、折を見てアドバイスなどしていただいたりしたことと思います。
保護者の皆様に、お願いばかりでは申し訳ないと思い、メディアの利用時間と今回の期末テストの結果にどのような関連があるのか、分析してみました。今後の家庭内でのメディア利用や家庭学習の参考になれば幸いです。
下は、あるクラスのゲームとスマホの利用時間とテストの点数の相関図です。赤い横線はその学年の5教科の平均点を示しています。
2つのグラフで見ると、ゲームやスマホの利用時間が一週間で30分以内(1日5分程度)の生徒(各グラフ左上の赤丸で囲まれている部分)は、平均点を超えている生徒が多いことがわかりました。他のクラスでも同様の傾向が見られます。
右のグラフは、別なクラスのものですが、ゲーム時間について、同じ傾向が見られるのがわかります。
テスト勉強をするために、ゲームやスマホを利用する時間を自制できたことが、テストの結果につながっていることがわかり、メディアコントロールはやはり大切なことがわかりました。
別な結果も見てみます。
上は、また別なクラスのゲームとスマホの利用時間と点数の相関図です。赤丸で囲んだところを見ると、利用時間が長い生徒で平均点を超えていない生徒がいることがわかります。ゲームであれば一週間で200分以上(1日約30分以上)、スマホであれば一週間で150分以上(1日約20分以上)だと、テスト勉強の時間が減り、結果に反映されているようです。
必ずしもすべての生徒にあてはまるわけではありませんが、傾向として、上記のように、利用時間の長短が少なからずテストの点数に影響しているということです。
ちなみに、テレビの視聴時間については、あまりテストの点数に影響がないようです(例えば視聴時間が短くても平均点を超えていない生徒もいます)。
テレビについては、家族みんなで見ていることも多いと思いますので、見る・見ないは生徒自身の自制にかかっている面も大きいと思います。ですが、ゲーム・スマホについて、自制できない面は、保護者の方のご協力も必要です。例えば、
・テスト期間中はゲーム・スマホは保護者が預かる
・自分の部屋では使わない・使わせない
・保護者の前で使わせて、時間が来たら預かる
など各家庭なりのルールを決めて、それを親子共々守る・守らせる行動が大切ではないかと思います。
次の機会には、是非親子でルールや目標など、話し合ってからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。また、時間がなくて今回チャレンジできなかったご家庭は、是非チャレンジに取り組んでいただきたいと思います。(今回チャレンジしたか、お子さんのシートをまずはご確認ください!)
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