川について調べたことを生かして、昔話の秘密を考える

 4校時は、5年生の理科を学習しました。前時には、これまでの生活体験を振り返り、川で遊んだ経験や川の様子で気がついたことを話し合いました。「バーベキューをやりました。小石がたまっているところでした。」「川は広くてゆっくりした流れのところで、膝まで入って遊びました。」など、この単元で学習するヒントとなる話をたくさん聞くことができました。今日の理科では、2~3人のグループになり、川の上流・中流・下流や川の内側・外側、川の流れの速さの違いなどを調べ、私からの課題に挑戦した子どもたち。

 それは、あの有名な誰でも聞いたことがある『桃太郎』の昔話です。『むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。「おや、これは良いおみやげになるわ。」おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。』前時にここまで紹介して課題を発表。①おばあさんが洗濯をしていたのは、上流・中流・下流の内側・外側のどこだと考えられるかな。②おばあさんは桃をゲットしたのは、上流・中流・下流の内側・外側のどこだと考えられるかな。③おばあさんが洗濯に行く近くに家があると考えると、おばあさんの住んでいるところは、上流・中流・下流の内側・外側のどこに近いと考えられるかなという3問です。

 5年生の子どもたちは、各委員会の2~3名に分かれて、真剣に考え始めました。教科書の川の写真を参考にしながら、友だちと考えていた5年生。次時の授業で、グループごとに考えたことを発表します。理科の授業で学習したことを、昔話の世界につなげて考えるなんて、子どもたちは夢にも思っていなかったようです。この単元の学習をした後、川が出てくる物語と出会うたびに、「川の上流かな?」など、頭に浮かんでくれると嬉しいです。