もうすぐ卒業する6年生へ 特別授業

今日の6年生の2校時は、特別な時間になりました。それは、校長による学級活動『学校と法律~卒業式はなぜやるのか~』という授業を受けたからです。「今、白江小学校でできるもの」はどれかという導入から始まった授業。子どもたちは、自分の考えで、できると思うものには〇、できないと思うものには×をつけました。少し内容を紹介しますと、①算数の授業時間を減らして、体育の授業時間を増やす。②給食を毎日カレーにする。③白江小の夏休みを長くする。④学校の電気代・水道代が足りなくなった場合、みんなから集金する。⑤校長は授業をしないので、校長はいなくてもよい。という課題でした。自分の考えがまとまった後、タブレットを使ってできるものなのか、できないものなのかを調べはじめた子どもたち。タブレットで調べていくうちに、だんだん答えが見えてきました。答えは、全て『×』です。①は、最低やらなければならない授業の時数は、学習指導要領で決まっているので、勝手に変えることはできないのです。②は、学校給食法や学校給食実施基準で、給食のカロリーや献立を決めているので、毎日カレーにすることはできません。③は、須賀川市学校管理規則で、須賀川市内の小学校の夏休みは決まっているので、白江小だけ長くすることはできません。④は、憲法第26条第2項に、「義務教育はこれを無償とする」とあるので、個人で使う物以外は、集金などはしません。⑤は、学校教育法第37条に、小学校には校長、教頭、教諭、養護教諭及び事務職員を置かなければならないと決まっています。ということで、全て『×』でした。

ここからが本題。「6年生の1番大きな行事である卒業式。卒業式は法律でどのように決まっているのかな?」という課題を、タブレットで調べました。「これは法律でやることに決まっているでしょう」と、思っていたであろう6年生でしたが、調べてみてびっくり!卒業式をしなければならないと書いてある法律は、どこにもなかったのです。書いてあるのは、卒業証書を授与しなければならないということでした。

では、保護者の方や地域の方をお呼びして行う卒業式は、何のためにやるのかについて考えました。子どもたちは、「成長した姿を見てもらうためにやる。」「これまでの感謝の気持ちを伝えるため。」と答えていました。そうですね。その気持ちをひとりひとりが卒業式で表現できるといいですね。

明日から、4~6年生の卒業式の全体練習が始まります。成長した姿、感謝の気持ちを伝える姿を表現する6年生を、応援したいと思います。