6年生国語科「聞いて考えを深めよう」の学習

 昨日・本日と、6年生の国語の授業を計3時間参観しました。単元は「聞いて考えを深めよう」です。この単元では、あるテーマに対して、賛成・反対の立場に分かれて、相手の意見やその理由をよく聞いて考えを深めるという学習をします。今回設定したテーマは「動物園にいる動物は幸せか、不幸せか」です。延長に延長を重ねて夢中になって取り組んだ6年生と、それを見守りうまくサポートし続けた担任による素晴らしい授業に、思わず引き込まれた3時間でした。

 子どもたちは、自分の気持ちに沿って、「幸せ」=8名、「不幸せ」=9名に分かれて、どうしたら自分たちの立場を相手に理解してもらえるか、何を根拠として話すか、どんな例を挙げて話すか、相手はどんなことを言ってくるだろうか等をグループで話し合いました。その後、子どもたちは、互いに自分たちの考えを発表しあい、質問しあい、反論しあいながら学習を進めていきました。立派だったのは、自分の考えを一方的に話すのではなく、単元名にもあるように、相手の話を聞き、理解し、重ねて正対した話ができたことです。

 正解が簡単に見つからない課題に対して主体的・協働的に関わることや、考えの異なる相手と一致点を見出すことは、これからの社会を担う子供たちにとって大切な力です。