後期用図書を配付しました

 今日から9月1日ですね。今日は、1~5年生までの子どもたちに、後期用図書の配付がありました。朝、6年生の子どもたちが、各学年の教科書を各学級に運ぶ姿が見られました。白江小学校では、教科書配付の時には、6年生が教科書を運ぶというよい伝統があります。先輩から受け継いだ伝統を、これからもつなげていきたいですね。各学年で、配付された教科書の冊数が異なります。担任より、使用するという話があるまで家庭で保管をお願いいたします。入学式では、教科書授与があります。そのように、担任よりしっかりと渡された教科書。どんなことを学習するのか、楽しみですね。

 ではここで、「教科書はなぜ無償なのか。」について、紹介させていただきます。

■ 義務教育教科書無償給与制度の趣旨
 この制度は、憲法第 26 条に掲げる義務教育無償の精神をより広く実現するものとして、我が国の将来を担う児童生徒に対し、国民全体の期待を込めて、その負担によって実施されています。また、この制度は、次代を担う児童生徒の国民的自覚を深め、我が国の繁栄と福祉に貢献してほしいという国民全体の願いを込めて行われているものであり、同時に教育費の保護者負担を軽減するという効果を持っています。

 ■義務教育教科書無償給与制度の経緯
 この制度は、「義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律」及び「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律」に基づき、昭和 38 年度に小学校第1学年の入学生について実施され、以後毎年拡大され、昭和 44 年度に小・中学校の全学年に無償給与が完成し、現在に至っています。

■ 教科書検定制度の趣旨
 教科書検定制度とは、民間で著作・編集された図書について、文部科学大臣が教科書として適切か否かを審査し、これに合格したものを教科書として使用することを認めることです。
この制度は、教科書の著作・編集を民間に委ねることにより、著作者の創意工夫に期待するとともに、検定を行うことにより、適切な教科書を確保することをねらいとして設けられているものです。

■ 教科書検定制度の必要性
 国民の教育を受ける権利を実質的に保障するため、全国的な教育水準の維持向上、教育の機会均等の保障、適正な教育内容の維持、教育の中立性の確保などが要請されています。文部科学省においては、このような要請にこたえるため、小・中・高等学校等の教育課程の基準として学習指導要領を定めるとともに、教科の主たる教材として重要な
役割を果たしている教科書について検定を実施しています。


教科書が無償なのは、我が国の義務教育の根幹を支えるものであり、国民全体の次代を担う子どもたちへの願いや思いが込められているからです。 

教科書を大切に使っていきたいですね。