豊かな猪苗代湖に感謝した1日①

4年生は、社会科の学習で『猪苗代湖』『田子沼』『水力発電所』『須賀川円筒分水』『畑田地区白江幹線』の見学に行きました。安積疎水事務所の方に大変お世話になり、成田温泉の方がバスを出してくださいました。4年生18名と担任・教務の2名、『須賀川円筒分水』『畑田地区白江幹線』に詳しい3名の講師の方と一緒に、1日バスでの学習を行いました。講師の方は、星野正さん・相楽儀雄さん・岡部清さんの3名です。安積疎水にとても詳しい方で、安積疎水の歴史まで教えてくださいました。

まずはじめに向かったのは、猪苗代湖です。バスの中で、疎水について教えていただきました。農業・飲料・発電などの用途で、利水のために築いた水路のことで、中でもベスト3に選ばれるのが三大疎水であるそうです。福島県の安積疎水・栃木県の那須疎水・琵琶湖の水を京都に引いた琵琶湖疎水。この3つの疎水は、明治初年の殖産興業を背景にした国家プロジェクトで築かれたという共通点があることがわかりました。この三大疎水の中で、最初に築かれたのが、猪苗代湖の水を郡山に通水した安積疎水です。福島県が1番はじめとは、他県の方々に自慢できますね。

明治初年、激動する時代を背景に、武士の失業問題が大きな政治課題になり、各地でわき上がる不平士族の反乱。明治9年、明治天皇の東北巡行の下見に訪れた大久保利通は、困窮した武士を救い氏族授産を兼ねたモデル事業として、安積疎水の掘削を提案したそうです。明治11年、久留米藩など全国9藩の旧藩士2000人を動員して、猪苗代湖の水を安積原野に引く工事が始まったそうです。

4年生の子どもたちは、社会科の学習で安積疎水について学んできましたが、このような歴史があったとは、新しい発見がありましたね。この続きは、part②でお知らせします。