ふるさと歳時記 だんごさし
1月10日(金)、本校1年生が大東コミュニティーセンターにお招きいただき、だんごさしを体験させていただきました。大東小の1年生も一緒です。
だんごさしには、花餅、餅花、成り餅など、地域によって様々な呼び名があるそうですが、農家で売り物にならないくだけ米を使用してつくられたお餅と飾りせんべいを水木の木にさしたのが始まりようです。そんな米でも残さず使い切り、最後には焼いて食べたそうで、昔の人々の知恵には感心させられるばかり。そして正月15日前後に行われる「歳の神」(さいのかみ)のときに、お札やお守り、正月飾りなどと一緒に燃やすそうです。
9:00過ぎにバスで現地に到着。まずは開講式です。所長さんにごあいさついただくとともに、この日だんごづくりを教えてくださる地域のみなさんを紹介していただきました。
その後手をきれいに洗ってだんごまるめ作業の開始。6班に分かれ、赤、緑、白の3色のだんごを作りました。地域の方々に手取り足取り教えていただきながら、まるくてきれいなだんごのできあがり。みんなとても上手にできました。
そのあとちょっとひと休みをして、語り部の安田ちよ子さんに昔語りをしていただきました。安田さんには七夕のときにも来校していただき昔語りをしていただいたことがあります。三つのお話をしていただきましたが、どれも面白く、特に最後のお話は、腹を抱えて笑う子も見られたほどでした。
そして会場の都合で、だんごさしをする前に閉講式を行いました。閉講式は大森小の担当で、始めと終わりのあいさつをそれぞれ1名、感想発表を2名の大森小が務めました。どの子もりっぱでしたよ。
最後は仕上げのだんごさし。赤、緑、白の3色がバランスよく散らばるように水木の枝に飾り付けます。水木は、春先枝を折ると樹液がしたたるのでこの名前がついたと言われています。水木は幹や枝が細いのにじょうぶな上、枝の出方が独特で、まるで入り組んだ網目のような形なので、だんごを飾るのに適していたのかもしれません。だんごのさし方を一度覚えてしまえば、もうみんな自信満々。「任せておいて!」といった勢いで次々にだんごをさし、最後にせんべい飾りをつけてできあがりです。たいへんりっぱにできました。だんごをさした水木を背景にみんなで記念写真を撮影し、この日の体験活動は終了。
学校へ戻ると、今度は学校に飾るためのだんごさしを行いました。1年生にとっては、けっこうハードな1日となりました。ごくろうさま。だんご飾りは、昇降口を入ってすぐの廊下に飾ってあるので、どうぞご覧ください。
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