須賀川市立義務教育学校
稲 田 学 園
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明日(12日)は、第74回卒業証書授与式(中学校)です。
今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により様々な困難がありましたが、無事に稲田中学校として最後の卒業式が迎えられ、教職員一同も大きな喜びを感じています。
7、8年生や教職員で準備した体育館や教室装飾など準備がしっかり整いました。感染予防のため、例年とは違う形の卒業式ですが、9年生22名全員で最高の卒業式にしてほしいと思います。
令和3年3月11日(木)で東日本大震災発生から10年を迎えました。
震災により犠牲となられた福島県内及び全ての地域の方々に対して追悼の意を表すると共に、被災地域の復興ならびに皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
稲田学園でも半旗掲揚し弔意を表しました。
10日(水)、6年生はスポーツ集会を実施しました。
6年生は、これまでお世話になった教職員と一緒に様々なスポーツを実施しながら感謝の気持ちを伝えました。6年生と教職員は笑顔でさわやかな汗を流していました。
10日(水)、「震災から学ぶ会」を実施しました。密を避けるため、1~6年生、7~9年生の2回に分けて行いました。
東日本大震災から10年が経過し、当時の記憶がほとんどない子どもたちに対して、災害から身を守ることや命の大切さについて考える機会としました。会では、7~9年生の代表生徒の作文発表も行いました。
以下に当時、被災した経験について発表した8年生生徒の作文を掲載します。
「震災から学んだこと」 8年 男子生徒
現在、私は鏡石のアパートから学校に通っています。あの大震災がなければ、松塚の家に住んでいるはずでした。
大震災の当時、私は4才。親とタイヤ館という車の用品店に買い物に行っていました。一人、キッズエリアで遊んでいると、大きな揺れを感じると同時に、棚からたくさんのタイヤがゴロゴロと落ちてきました。すぐに父親が迎えに来て、抱きかかえてくれたことを覚えています。何がおきたのか、ぜんぜんわかりませんでした。
車で、なんとか松塚の家に帰ると、そこには、家がつぶれ、がれきの山があるだけでした。使える物だけをなんとか取り出しました。その日から須賀川アリーナで避難生活を送ることになりました。その生活には、自由がなく、ごはんも食べたいときに食べることができません。人の目が気になって、ゆっくりできなかったことを覚えています。
その後、祖母の家での生活が始まりました。夜、一人で寝ているときに、余震がおこりました。不安で親の所に行こうと階段を降りるときに、あわてていたため、足をふみはずし、階段から落ちてしまいました。地震におびえ、余震がくるたびに、「また、家が壊れるんじゃないか」などと強い恐怖を感じながら、生活をしていました。
先月の地震の時には、自分の部屋に一人でいました。すぐに、10年前のつぶれた家のことを思い出し、私が住んでいるアパートも、また、つぶれるんじゃないかと思い、大きな恐怖を感じました。すぐに家族がいるリビングにいこうとした時に、あせってドアに指をぶつけてケガをしてしまいました。強い揺れで家中の家具が倒れ、その中身も飛び出して割れ、外を見ると、電柱が大きく揺れたと思った次の瞬間、電線から大きな火花が飛び散りました。その後、停電になったり、水が止まったりして、とても不自由な生活となりました。
これらの経験から、災害に遭遇したとき、倒れそうなものを避けたり、すぐに窓を開け、出口を確保したりするなど、冷静に落ち着いて状況を見極めることが大切だと学びました。そのためにも、日頃から、非常食を準備しておいたり、家具が倒れないように補強しておいたりするなど、できる限りの備えや想定をして生活したいと思います。
二度の大きな地震から、今の普通の生活がいかに幸せかを感じます。感謝の思いを持ちながら、今、自分にできることを精一杯がんばろうと思います。
震災から学ぶ会の最後には、亡くなられた方々に対して校長と音楽科教員が演奏する鎮魂曲を聴きながら、全員で黙祷をしました。
子どもたちは、10年前のあの日、多くの人が感じた恐怖や不安、そして前を向いて進もうとする気持ちを知ることができたようです。
ご家庭でも震災についてお話ししていただければと思います。
本日で東日本大震災から10年が経過しました。これからも地震や様々な災害などから命を守ること、命の大切さについて継続して指導していきます。
福島県知事から出された「震災から10年、ふくしまの今とこれから」のメッセージを掲載いたします。
次年度から義務教育学校・稲田学園に移行することから、稲田中学校最後の卒業生である9年生による稲田中学校校歌、そして5・6年生による稲田小学校校歌、2曲の録音を稲雲ホールで行いました。足音が入らないように靴を脱ぎ、廊下を通る人たちには音を立てないようお願いして、緊張の録音です。バランスをみるため試し録りしてから、一発録音でOK! 稲田学園児童生徒渾身のファースト・テイクでした。
今回の録音をCD等に音源化して、稲田学園の「ふるさと学習室」やホームページに残す予定です。
先日もメディアセンターに大きな満開の桜のディスプレーがお目見えしたことをお伝えしましたが、3月や卒業シーズンなどに関連した掲示物がたくさんメディアセンターには飾られています。制作した人たちの愛いっぱいの掲示物です。まず、下の写真は美術部共同制作のひな祭り。
そして下の写真は、卒業する9年生が制作した在校生へのメッセージ。
8日(月)、9日(火)の2日間、6年生が部活動体験を行いました。
6年生は、ソフトテニス部や卓球部、バドミントン部、野球部、美術部、音楽部など自分が興味のある部活動に参加し、7、8年生の先輩から用具の扱い方や練習の仕方など優しく指導してもらいながら楽しく活動しました。
部活動は、体力の向上を図ることはもちろん、忍耐力を身につけたり、人とのかかわり方を学んだりすることができる大切な場となります。
この部活動体験を通して、7年生に進級してからの3年間しっかり取り組むことができる部活動を見つけてほしいと思います。
8日(月)、9年生を送る会の後、功労賞の表彰を行いました。
今年度の学校生活に貢献してくれた多くの児童生徒に対して、校長より賞状を授与しました。
9年生の卒業を4日後に控える3月8日(月)、1~9年生が参加する「9年生を送る会」を開催しました。体育館の換気につとめるなど感染症対策を徹底しながら、児童生徒会役員を中心とした実行委員が、シルエットクイズやスライドショー、心のこもったプレゼントなど、思い出に残る企画を考え、短時間でも思い出に残る会になりました。
須賀川市立義務教育学校 稲田学園
住所:〒962-0043
福島県須賀川市岩渕字岡谷地1番地
TEL:0248-62-2804・2806
FAX:0248-92-3412・3376
e-mail inada-c@fcs.ed.jp